脚本家について

丙申睦月九日


うじざねクン 今回は脚本家の三谷幸喜さんのお話です。
大河ドラマは新選組以来2回目ですが、三谷さんもこの12年で、ずいぶんと格が上がりました。


のぶしげクン あの時はこけたよね。設定に無理がありすぎ。
番組がこけたのではなくて、見ている側がこけた。

うじざねクン 近藤勇と坂本龍馬が黒船を見に行った時に知り合って友達になっちゃうのは無理がありすぎだよね。

のぶしげクン 神君伊賀越えに崇源院が同行したのと同じぐらい無理がある。


うじざねクン もちろん大河ドラマはフィクションなのだから、何を描いてもいいのだけれど、可能性がないとは言えないというだけでストーリーに取り入れるというのは見ているほうが興醒めするよね。時代考証を深くすると可能胃が見えてくるなんて暴論を吐く人もないではないけれど、見ている側がつまらなくて辛くなる。竜馬と近藤の関係は竜馬伝がよかったね。原田泰三さんが演じる近藤勇は怖かった。なんか言っちゃってる感じで。そこがずば抜けて面白かった。
今回はそんなことにはならないようにしてほしいですね。でも三谷さんこの12年で随分と活躍したよね。しかも今回は三谷ファミリーの役者さんをかなり引き連れてきたし、期待できます。

のぶしげクン 中でも一番面白かったのは清州会議だよね。


うじざねクン あの作品は素晴らしいです。コメディーだけど、ありそうな話に仕上げてあって、特にお市の方とお寧さんはクレームが心配になるほど一般のイメージを覆していましたよね。

のぶしげクン お市の方があんな方とは知らなかった。

うじざねクン フィクションだからね。

ポアロの新解釈

うじざねクン 三谷さんと言えばのぶしげクンの話が始まるちょうど一年前に、オリエント急行殺人事件をやっているんだよね。
映画ではないけど。



のぶしげクン 昭和初期なので時代劇とは言えないけど、けっして現代劇でもないし。あの作品も面白かったです。野村萬斎さんが主役で、三谷ファミリーもたくさん出ていまして。

うじざねクン アガサクリスティの原作をドラマ化したもので、舞台を完全に日本に置き換えています。

のぶしげクン このような作品のドラマ化ってとても難しそう。

うじざねクン そのとおり。だから三谷さん、そうとう工夫しましたよね。
有名な推理小説のドラマ化は作る側は大変です。何しろ読んだことのある人がたくさんいるから。
みんな犯人を知っています。


のぶしげクン かといって、初めてこの作品に出合う人もいるわけだ。

うじざねクン その両方の人たちが楽しめる作品にする必要がありますね。

のぶしげクン 意外な犯人と言うのがウリの小説でもあるからね。

うじざねクン まさに脚本家の腕の見せ所です。

のぶしげクン 三谷さん、タダモノではないな!

うじざねクン あの作品は二日間にわたって放送されたけど、初日はクリスティの原作にほぼ忠実。2日目はほぼ三谷さんのオリジナルエピソードでした。

その他にも


のぶしげクン 三谷さんが脚本を担当した作品ってテレビを中心にたくさんあるよね。

うじざねクン 古畑任三郎だけじゃないんだよね。たくさんあります。

のぶしげクン 特に印象に残っているのって、なに?

うじざねクン やっぱり12人の優しい日本人かな。映画だと1991年、脚本を担当していました。

のぶしげクン 陪審員のやつね。



うじざねクン この映画でかなりの重要人物であった相島一之さん、オリエント急行にも出演していて、とっても懐かしかったなぁ。
確か、平清盛で兼実の役を渋く演じていました。

のぶしげクン えーっ、その俳優さん、花燃ゆにも、出てたんだよ。

うじざねクン それは知らなかった・・・