誰が迷走するのかというと

丙申如月拾九日


うじざねクン 「迷走」というタイトルだったけど、真田のまーくん、いつも迷走しているよね。

のぶしげクン とーちゃんの事だね。そんなに迷走しているかな?

うじざねクン いつだって、あっちに付いたりこっちに行ったりしていて、全然ひとところにとどまっていないじゃない。そこがまたかっこよかったりするので、不思議な性格だね。それに引き換え、のぶゆきクン!

のぶしげクン にーちゃんね。

うじざねクン そう、真田のぶゆきクンは、こうと決めたら一途に貫く芯の通ったしっかりした性格!なのにどこかかっこ悪い不思議な性格。

のぶしげクン そう言われてみると、その通りかな。

うじざねクン のぶしげクンはどちらかと言えば父親似だよね。

のぶしげクン まあね。

うじざねクン 毛利両川の兄弟もそうだけど、戦国時代仲良くやれている兄弟は、個性が似通っていない人が多いみたいだね。

のぶしげクン 確かにそういうところはあるかもしれないね。

うじざねクン でも、あちらはずいぶんと大物だけどね。

のぶしげクン うちのにーちゃんは大名に取り立てられてはいるけどね。
そういえば、兄弟ではないけど家康のおっさんの家臣も、対照的な二人だよね。

うじざねクン そうだね。平八君は相変わらず真面目で一途で埃っぽいね。

のぶしげクン 埃っぽいは関係ないのじゃないかな。元気なのは元気だね。家康のおっさんは化けものだって呼んでたけど。

うじざねクン その家ちゃんと正信さんとは、まったく食えん奴らだね。

のぶしげクン 阿茶局の表情はすごかった

迷走は昌幸のみにあらず

うじざねクン 今回の迷走はまーくんだけじゃなくて、のぶしげクンも随分と迷走していたね。

のぶしげクン そりゃねーちゃんがあんなことになるんだもの。あの生きているなんて思ってもいないわけだから。

うじざねクン みんな迷っているということが、安土での見聞だったっけね。確かにいろいろな人が迷っているし、仲間になったり敵になったり大変な時代だったのは確かです。

のぶしげクン だからこそ出浦のおじさんの言ったことは重みがあったね。

うじざねクン 「主人を不意打ちで襲うものにくみするものは少なかろう」という言葉もそうだけど、信用というものを大事にする姿勢は重要だね。出浦と氏政の対比が実に何とも巧妙でした。森長可の言うとおり、織田は信濃に害するものではなかったはずなのに、滝川らを追うことによって、信濃は混沌とすることになる。これはある意味仕方のないこと。ただ、ここで攻め入ったことが北条滅亡につながっていくわけだから、因果は巡る糸車。

のぶしげクン 何か、難しいこと言い出したね。で、結局何が言いたいの?

うじざねクン いや、その、なんというか。のぶゆきクンをもう少し評価してもいいんじゃないのかなってことかな。考え方がぶれていないのは、出浦とのぶゆきクンだものね。

のぶしげクン もう一人忘れてるよ!

うじざねクン 誰だっけ、のぶしげクンじゃないし。あっ、わかった!

のぶしげクン そのとおり。ばあちゃん最高!