センチメンタルなのぶしげクン

丙申睦月弐拾参日


うじざねクン 第二回でしたね。今回も面白かった。どうだった?

のぶしげクン よくできた回だったと思います。

うじざねクン あれっ、どうしたの?しんみりしちゃって。

のぶしげクン お館様のことを思い出して、ちょっとせつなかった?

うじざねクン お館様って?

のぶしげクン オイラにとってのお館様は武田勝頼さま以外にないんだ。

うじざねクン そういえばそうだよね。武田のおじさんつまり晴信さんが死んだのが9年前だから、のぶしげクンはまだ7歳だもんね。ほとんど知らないよね。そうなると「お館様」と言えば四郎クンしかいないよね。

のぶしげクン そう、武田勝頼さまは立派な武将だった。

うじざねクン 「親が神のごとく凄い人だ!」って伝説ばかりが残っているから比較しゃれちゃうよね。

のぶしげクン そうなんだよね。お館様は誰かと違って立派な当主だったし。

うじざねクン その「誰か」というのが気になるところだけど。

のぶしげクン それに武将としてもすぐれた人で先代の時よりも版図を広げているんだよね。

うじざねクン ただ、攻めは強いけど、守りは弱いところがあったよね。晴信さん「人は石垣、人は城」なんて言っちゃって拠点がしっかりしていなかったのが響いたのかな。

のぶしげクン それなのに木曾も穴山も小山田もみんな裏切りやがって。

うじざねクン 人は石垣でも城でもなかったわけだ。

のぶしげクン ほぼ同世代の北条のおっさんはあんな堅固な城を築いたのにね。

うじざねクン 氏康おじさんのことね。あの方は立派な人だった。跡継ぎのシンクローはたいしたことなかったからね。私のいとこにあたるんだけど、同い年なんだよね。

のぶしげクン 二人とも親は立派なんだけどね。

うじざねクン まあね。城は立派だったけど、この後10年もしないで滅ぶんだよね。何がいいのかわからないもんだね。

のぶしげクン それを考えるとうじざねクンとこも滅びたよね。

うじざねクン そういわれればそうだけど、戦国大名家として滅びただけで、当主が死んだわけじゃないので高家として命脈を保ったもんね。

のぶしげクン 何が気に入られたのか?なにはともあれ、芸は身を助くだね。

うじざねクン まったくそうだね。長生きはするもんだ。

お館様、四郎くん:武田勝頼 1546−1582
武田のおじさん、晴信さん:武田信玄 1521−1573
木曾:木曾義昌 1540−1595
穴山:穴山梅雪 1541−1582
小山田:小山田信茂 1539−1582
北条のおっさん、氏康おじさん:北条氏康 1515−1571
シンクロー:北条氏政 1538−1590

本多の前で石川にそれを言わせる

うじざねクン もとちゃん、愚痴ってたね。

のぶしげクン 家康のおっさんでしょ。武田が滅んでもちっとも嬉しくないとかね。

うじざねクン 家臣の団結がウリの徳川家だからね。うちに来ていた時も結束は固かったよ。

のぶしげクン 今川家の人質時代だね。

うじざねクン そうそう、ずいぶんと世話してあげたし、もとちゃん自身も今川家臣団の一角だったのに、あっさりうちを裏切って織田に付いちゃった。しかも私のいとこの瀬名ちゃんは父上の養女ということでもとちゃんと結婚したんだけどね。つまり木曾なんかと同じ立場だよ。

のぶしげクン 元祖、裏切り者だ!その時の当主がうじざねクンだよね。

うじざねクン そのとおり。世間では独立とか言っているけど、私からしたら寝耳に水の大参事。とんでもない話だ。裏切りは許せん!

のぶしげクン でも、将来世話になるんだよね。

うじざねクン うん、昔のよしみで。

のぶしげクン ところで、本多のオヤジだって裏切り経験ありだよね。

うじざねクン 弥八郎も私と同い年だが、一向一揆で一揆側についてもとちゃんに刃向ったね。武田家滅亡の頃は帰参していたらしいけど。

のぶしげクン それを言うなら、石川のオヤジもこの3年後には家康の元を出奔するよね。

うじざねクン 確かに!なんだこれ、裏切者ばっかだよ。

のぶしげクン それを承知で、石川のオヤジに「徳川家中は一心同体」と言わせていたね。このセリフ、思わず笑ってしまった。

うじざねクン 結束が固かった徳川家臣団でも、重要家臣が離反しています。戦国の世ではよくあることなのだよね。
ところで、武田が滅びた年、本多正信は45歳。

のぶしげクン あれで45歳なの?えらい老けているよね。そっちにびっくり!

うじざねクン 役だからしょうがないけどね。近藤正臣さん、きっとまた怖い役です。
なにしろ、元ちゃんの元を一度出奔して元に戻って、側近に返り咲くのだからよっぽどの知恵者だったのでしょう。そしてもう一人の数正はこの時50歳。

のぶしげクン あれで50歳?やっぱ老けてるかな。

うじざねクン でも、俳優の伊藤正之さんは57だから、それほど違和感ないよね。

うじざねクン それはよいとして、ともかく「徳川家中は一心同体。心配ご無用でございます。」と、数正に言わせるのはギャグだよね。

のぶしげクン しかも本多のオヤジが聞こえている場所でのシーンだよね。笑えるし、なかなか怖いシーンでもある。
でもさ、このシーンで一番怖そうなのって・・・

うじざねクン 怖そうなのって、誰?

のぶしげクン 阿茶局かな。

うじざねクン なるほど、そうかもね。ちなみに彼女はこの時28歳です。



もとちゃん、家康のおっさん:徳川家康(松平元信、松平元康)1543−1616
父上:今川義元 1519−1560
瀬名ちゃん:築山殿 1549−1579
本多のオヤジ、弥八郎:本田正信 1538−1592
数正、石川のオヤジ:石川数正 1533−1593
阿茶局:雲光院 1555−1637

奇妙丸登場


うじざねクン 奇妙丸、でてきたね。

のぶしげクン 跡取り、信忠ちゃんね。

うじざねクン この人の評価も分かれるところ。大スターの跡取りなので苦労はしているでしょう。

のぶしげクン しかも一緒に死んじゃうし。若くして死ぬとあんまり実績も残っていないので評価の仕様がないんだよね。今回の役者の玉置玲央さんは信長の肖像画に雰囲気が似ているね。

うじざねクン 信長役の吉田鋼太郎さんより信長に似ているようだね。
ところで、このシーンでかずますクンが調略と寝返りの違いについて説明していたね。

のぶしげクン 似ているけどね。

うじざねクン 攻める側からすればスカウトか、向こうから来るかの違いだね。

のぶしげクン でもやられる方から見るとどちらも裏切り者には違いない。

うじざねクン そりゃそうだ。武田家臣団は「人は石垣」とか言っておきながら、実質は合議制というか領主の集まりの色彩が強かったようだね。一人一人が領主なので弱体化すると離れていく人も多く出る。そんため婚姻や人質で繋がりを強くするけど。

のぶしげクン 絆を強くするんだよね。

うじざねクン そうそう、絆を強くして、そいつらが裏切るのはやっぱり情けない話だよね。

奇妙丸、信忠ちゃん:織田信忠 1555−1582
かずますクン:滝川一益 1525−1586


ばあちゃん最高


うじざねクン 高畑さん、我がままっぷりがよく出ているね。

のぶしげクン かあちゃんね。この時34歳。

うじざねクン そりゃ、ムリがあるか。ところでおばば様もすごいね。

のぶしげクン 草笛光子さんでしょ。すばらしい女優さん。うまいよね。

うじざねクン 大河ではナレーションも入れて10作目。大政所の役も記憶に新しいところ。三谷作品では「オリエント急行殺人事件」にも一番いい役で出ていたしね。コメディーもうまいです。

のぶしげクン ばあちゃん最高!