なぜ同じ時代(幕末〜明治)を描いて朝ドラは成功したのに大河ドラマは失敗したのか?


丙申如月九日



のぶしげクン 「あさが来た」が終わったね。

うじざねクン 何だっけ、それ?

のぶしげクン 朝の連ドラで大河ドラマの対抗馬!

うじざねクン うーん、あんまり興味ないんだよね。そういうのって!

のぶしげクン 視聴率なんか大河ドラマを上回るんだよ。しかも「あさが来た」は大人気番組だった。平均視聴率も23%だって。

うじざねクン それはまた、びっくりぽんや。

のぶしげクン ・・・

うじざねクン それはともかく、「真田丸」の視聴率は平均すると18%ぐらいだから、驚異的だよね。

のぶしげクン 大河ドラマで言うと、前作や前々々作がほぼ同じ時代で、しかも女性が主人公だよね。

うじざねクン なんか奥歯に物が詰まったような言い方だね。

のぶしげクン 数字があまりよくないので、実名は避けようと思って。何しろ平均視聴率は前作が12%、前々々作が14.6%ぐらいだから。

うじざねクン その間は「軍師官兵衛」だよね。

のぶしげクン こちらは16%ぐらいだから、頑張ったよね。

うじざねクン ポイントは「あさが来た」がウケて、その二つの大河ドラマがウケなかったのかということ。
連ドラは週に6日、1回15分の半年でしょ。かたや大河は週1の45分が1年だからほぼ同じ長さ何だよね。

のぶしげクン 大河ドラマが長い印象があるけど、そうでもないんだ。

うじざねクン そうなんだよ。だから昔の連ドラは一年だったので、大河よりもよっぽど長かったんだ。今でも大河そうとうなのでそれなりの覚悟で臨んでいるんだよね。特に「あさが来た」は幕末から明治でしょ。どう考えても比べられるよね。おまけに土方さんは以前大河で演じていた役者さんをあえて使っているし。

のぶしげクン 山本耕史さんね。真田丸にも石田佐吉くんの役で出てきます。



うじざねクン 石田佐吉くんといえば関ヶ原の一方の主人公だから重要な役です。
さて、大河ドラマに人気が出ない理由を考えてみました。
@主人公が有名でない
A脚本が弱い
B主演が弱い
C描き方が中途で終わる
D主人公のエピソードが少ない
Eブームにならない
F他の地域からの反発がある
Gメディアにマッチしない
H放送方法に工夫がない

のぶしげクン 今回は@ABは問題ないよね。Cも主人公がこれからって時に番組が終わるやつだよね。オイラは戦死するところがクライマックスなので心配なし。
Dは、確かに少ない。これは問題。どちらかというと今はとーちゃんの話ばっかりだよね。

うじざねクン ただ、主人公を「真田昌幸と真田信幸・信繁」と見れば問題なし。

のぶしげクン Eは一生懸命盛り上げているよね。放送開始前につるべさんやタモリさんなんかとも共演なんかもしちゃって。Fは会津VS長州みたいなやつ?

うじざねクン そうだけど、今回は三河の人はどう思っているのかな。でも家康クンも愛嬌のあるやつに描かれているしね。Gはメディア戦略。ネットなどを工夫しているし、「5分で分かる真田丸」をやってるし、大丈夫かな。

のぶしげクン Hに関しては、いきなり音楽から入るって工夫ね。8時ちょうどにあのヴァイオリンの音色はインパクトがあるよね。でも、選挙速報は勘弁してほしい。そりゃ大事かもしれないけどさ。あれが入ると一気に気分が乗らなくなる。

うじざねクン それに再放送を含めた放送時間も連ドラはうまいよね。

見る側の期待に応えられているかが大事なことじゃないかな

うじざねクン それよりも実は大きな問題点があるんだよ。

のぶしげクン 10番目の理由だね。

うじざねクン 作家の林真理子さんがおっしゃってたのだけれどね。物語には男の人が好きなのと、女の人が好きなのとがあるって。林さんは宮尾登美子さんの小説が大好きなんだそうだけど、これは明らかに女物語だそうなんです。そして司馬遼太郎さんの小説は典型的な男物語。
大河物語は男物語を期待されていて、連ドラは女物語が望まれているよね。ここがうまくいかないとドラマはヒットしない。



のぶしげクン へー、そうなんだ。

うじざねクン だから、大河ドラマで描いたあの二人の女性は連ドラに持ってきたらよかったかも。

のぶしげクン 今世紀最大のヒットの「篤姫」はどうなのかな?女性が主人公だけど。

うじざねクン あれはRPGか少年ジャンプの黄金律を踏まえた物語だよね。主人公が敵と対戦して、その敵を倒して、そいつが味方になって、次にもっと強大な敵が現れて、仲間と一緒に戦って・・・の繰り返し。

のぶしげクン そして最後に現れたボスキャラは昔の馴染みだったってやつね。

うじざねクン 原作が強力だったので、うまくいったのかな。

ところで第一次上田合戦にのぶしげクンは参加したのか?


のぶしげクン さて、今回は決戦だったね。

うじざねクン 「決戦」なんてタイトルを早くも使っちゃって大丈夫なのかな?

のぶしげクン 使っちゃったものはしょうがない。ところでこの戦にオイラが参加したかどうかははっきりしないそうだね。

うじざねクン 通説では天正13年(1585年)にのぶしげクンは上杉の人質だったので、上田合戦に参加できたはずはないというものだったね。それが割と最近になって、参加したという説が出てきた。

のぶしげクン 真田丸ではそちらの説を採用したのだよね。この説に関しては平成28年(2016年)3月27日の中日新聞に出ていたけど、真田丸の時代考証をしている平山優さんも評価しているみたいだね。

うじざねクン のぶしげクンが人質だったとする根拠は上杉家臣の須田満親が矢沢三十郎に宛てた手紙に「人質ありがとう!」と書いてあった事らしいんだ。だから三十郎は一緒じゃなかったということらしいね。

のぶしげクン あれっ、そうだったんだ。

うじざねクン この時須田は60歳。三十郎は33歳。のぶしげクンは19歳となっている。60歳といえば当時だとおじいさんだよね。そういう人が10代の子に「御幼若の方」と表現するのはおかしくないよね。宛先が三十郎というのも「小なりとはいえ大名」の昌幸クンではなく、知り合いの三十郎に出すのもおかしくはない。他家とはいえ家来同士だからね。別に矢沢から人質出さなくてもいいでしょ。

のぶしげクン その二つは、のぶしげ上田合戦参加説の根拠じゃなかったっけ?

うじざねクン 新聞を見る限りだと根拠は薄いかな。それに二度の上田合戦と大坂の陣で徳川勢を三度も打ち破ったのは「幸村だけ」としているけど、そんなことはないよね。

のぶしげクン はっはっは、それは違うね。上田合戦は参加したとはいえ主役はやっぱり真田昌幸だよ。オイラが主役で戦ったのは大坂の陣だけだね。しかも勝ったのは冬の陣だけ。三度打ち破ったのは三方ヶ原にも出ている真田昌幸その人だよ。

うじざねクン 今川の庇護下にあったころは結構負けてるけどね。

のぶしげクン 長篠の戦でも信長と合流するまでは武田勝頼さまに負けているけどね。

うじざねクン そこらあたりはあまり有名じゃないので、興味のない人は知らないか。

のぶしげクン それはそれとして、じゃあオイラは上田合戦には参加してないの?

真田丸が描いたように、地理的に十分参加できたでしょう


うじざねクン 第十二回で描かれていたようにのぶしげクンが人質として滞在していたのは、直江津だよね。

のぶしげクン 景勝さまと町に繰り出したところね。

うじざねクン そこから上田までは100kmぐらいだよ。当時の馬で移動したとしても4時間もあれば着くでしょう。ドラマで描かれているように、人質だけど真田にとって大事な戦なのでちょっくら参加してきますって、ノリで上田に帰ってもおかしくないよね。

のぶしげクン 「戦が終わったらまた戻ります。」ってね。ありうるよね。

うじざねクン ところでお梅ちゃん、戦死だそうで。

のぶしげクン とても残念です。

うじざねクン あんなふうに戦場を駆け回ってたら、いかんよ。

のぶしげクン とても残念です。

うじざねクン こちらもいろいろ説があって、お梅ちゃんが次女を産むとか、いや次女を産んだのはきりちゃんだとか。

のぶしげクン そのあたりは今後の展開次第でどうにでもなるかな。何しろ優秀な脚本家だから。

うじざねクン そういうわけで、黒木華さん、お疲れ様でした。