うじざねクンの心配

丙申睦月四日



うじざねクン のぶしげクンが大河ドラマの主人公とは祝着至極でございます。

のぶしげクン どうしたの、あらたまっちゃって。

うじざねクン いやーほんとにめでたいと言うのと

のぶしげクン と言うのと?

うじざねクン 一年間持つか心配と言うのと。なにしろのぶしげクン、終わりの信ちゃんと同じ年齢で亡くなっているけど、実働が短いよね。

のぶしげクン 確かに、30代半ばまではオヤジのサブみたいのものだったし、兄貴ほどには波乱に満ちた生活していないし、奥方も怖くなかったし。

うじざねクン その後15年ほど、九度山に閉じ込められていた身分だったしね。活躍はできてないよね。

のぶしげクン 約50年の生涯において実働は1年と言っていいかな。
それを考えると、大河ドラマは大丈夫かなと思っちゃいますよね。

うじざねクン まさか、人形劇真田十勇士を始めるわけにはいかないでしょ。

のぶしげクン だんだん心配になってきた。

うじざねクン でしょ?そこは脚本家の腕の見せ所だけどね。
何とかしてくれるよきっと。

それでうじざねクンは?

のぶしげクン オイラは主人公になったのでいいけれど、うじざねクンを描く大河ドラマはできるのかな?

うじざねクン さすがに、それは無理だと自分でも思う。

のぶしげクン 割と冷静なんだ。マイナーと言うか、地味と言うか・・・

うじざねクン おのれを知っていると言って欲しい。

のぶしげクン では、うじざねクンとしては、どのような大河ドラマが見たいの?

うじざねクン 実はおすすめの原作があって、皆川博子作「戦国幻野〜新・今川記〜」父上が主人公なんだけどね。

のぶしげクン それって、もしかしてうじざねクンが比較的かっこよく描かれている数少ない小説だよね。

うじざねクン それはそうなんだけど、寿桂尼様の事もしっかり描かれているしね。

のぶしげクン うじざねクンのおばあちゃんだよね。「女戦国大名」とか呼ばれた女傑だよね。

うじざねクン その寿桂尼様の話に、その子や孫の話も絡めてですね。

のぶしげクン 蹴鞠で始まって、蹴鞠で終わるお話だと聞いているけど。
だから今川家の旧領では、その伝統が今も受け継がれているんだよね。

うじざねクン その関連はどうなのかな?
よく分からないけど。
それはともかく、それがかなわないなら永井路子作「姫の戦国」これも寿桂尼様つまり私のおばあ様の話です。

のぶしげクン やっぱり今川家の話にしてほしいということかな。

うじざねクン そう、その通り。現代における今川の評価はあまりにも低すぎると思う。大河ドラマで言えば「姫たちの戦国」なんてタイトルは、完全に永井さんのパクリでしょ。

のぶしげクン 確かにそのタイトルを織田家関係者のドラマにつけるなんて、寿桂尼関係者は怒ったろうね。

うじざねクン ちょっとムッときてたのは確かだよね。