やたらと出てくるエピソード

丙申如月拾九日


のぶしげクン  今回の主役は明らかにばーちゃんだったね。オイラことのぶしげの祖母にあたるのだけど、つまりじーちゃんの真田幸綱の奥方です。

うじざねクン 一般には真田幸隆として有名だけど、正確ではないんだってね。

のぶしげクン  そのとおり。じーちゃんの名は幸綱で、号を一徳斎幸隆(いっとくさいこうりゅう)としたために、幸隆の名前が広まっており、これを勘違いして「ゆきたか」と読む人が多くなり、一般に広まってしまったみたいなんだな。

うじざねクン まあ、でも「さなだゆきむら」に比べれば、本人との関連性にしろ、字面の近さにしろ問題ないぐらいの誤解だね。

のぶしげクン  それを言われてしまうと、立つ瀬がないけど、まあ、問題ないかな。
ところで話はじーちゃんではなくてばーちゃんの方だよね。

うじざねクン なにしろ、「そうたろう」だもんね。

のぶしげクン  あれにはびっくりしたけど、でも武田家臣団だったので十分にあり得た話だよね。でもさ、どうして「大人の女性が、若い男性のことをよく知っているエピソード」って、いつでも「子供の頃ションベン漏らした」になるんだろうね?

うじざねクン いつでもってわけじゃないけれど、このエピソードは非常に多いよね。いろいろなドラマで。

のぶしげクン  そんなに男の子は「ションベン漏らして」おばさんは「そのことを憶えている」のかな?

うじざねクン 確かに多いよね。

あの満月は?

あの満月は?

のぶしげクン  ところで、当時の暦は陰暦だよね。

うじざねクン 正確には太陰太陽暦だけど。

のぶしげクン  そうすると、とても不思議なシーンがあったよね。

うじざねクン それでは私が解説しましょう。
人質が木曾義昌に渡ったのは6月28日でした。そのように有働さんが言うてはりました。

のぶしげクン  有働さんって?

うじざねクン ナレーターの有働さん。時代劇風に「語り」と紹介されています。
「そうたろう」のくだりはその直後だから、28日かあるいは29日。
ストーリーから言って、のぶしげクンらが解放されるのはその直後だよね。

のぶしげクン  そうなるはずだよね。

うじざねクン そのあとの「悩める若人と嫌なおなご」のくだりはその夜か、翌日ぐらいだよね。
となると30日か。7月1日!

のぶしげクン  ドラマの流れとしては、それが自然だよね。

うじざねクン そこで二人は満月をみる。「いいお月様」

のぶしげクン  そうだよね。いい場面だったよね。でも、ここが変な場面。

うじざねクン いいところに気が付いたよね。陰暦では月の初めすなわち一日は必ず新月。

のぶしげクン  7月1日も新月。

うじざねクン 朔と言ったりもするけど。ということで、満月は十五夜。あのシーンは帰る途中なので、2週間もかかるはずはない。

のぶしげクン  かかっていたら、ドラマののぶしげクン、悠長な人になっちゃう。

うじざねクン うーん、満月は無理がありすぎだよね。

昌幸の勘は正しいのか?


うじざねクン ところで、のぶしげクンは勘を頼りに面白い考えをして、のぶゆきクンはデータを頼りにつまらない考えにいたるというのがまーくんの意見だったね。

のぶしげクン  とーちゃんは長年の経験から、勘を頼りに面白くて正しい選択をすると言ってたね。

うじざねクン そうそう。だけど、本当にまーくんの選択が正しいかどうかは、確証がありません。滝川くんがいなくなった後の沼田城・岩櫃城を攻めたりしたこともそうだけど、失敗も多いようだけどね。

のぶしげクン  そう言われてみれば、そうかもしれない。

うじざねクン でも、このところ失敗続きにのぶしげクンよりはマシかもしれない。

のぶしげクン  それはそうかもしれないけど、いまがわうじざねクンに言われたくはないよね。

「奪回」と「奪還」


うじざねクン それはともかくとして、今回のテーマは「奪回」だったよね。でも、有働さんは最初に「奪還」と言ってた。

のぶしげクン  どう違うの?「奪回」と「奪還」

うじざねクン 基本的には同じみたい。ニュアンスの違いで使い分ける人もいるみたいだけど。
 「奪還」は人をはじめとして、価値のあることを奪い返す。
 「奪回」は土地などを奪い返したり、単に取り戻したり。
実際は同じ意味で使うので、どちらでもいいみたい。

のぶしげクン  「奪回」と「奪還」を混在させるのはどうかな?

うじざねクン うーん、それはあまり望ましくはないけど、今回はツッコミが多かったね。